プロに聞く住宅の塗り替えポイント!!

塗料の耐用年数とライフサイクルコスト 株式会社 マイホームケア 代表取締役 佐竹 信昭

住宅の塗り替え塗料には様々な種類があります。住宅を30年間維持すると考えた場合、1回の塗り替えで済む塗料もあれば3回の塗り替えをしなければいけない塗料があります。長期的にみればどちらがお得なのでしょうか?

塗料は耐用年数を確認することが大切です

どんな塗料か?耐用年数は何年か?など業者に確認することが大切
よくこんな声をお聞きします。「うちは3年前に外壁塗装したけれどなんでこんなに色むらになってしまうの?」。そのお客様に「耐用年数の確認を業者にしましたか?」と聞くと、「耐用年数については聞いていない」と言うんですね。本来であれば使用する塗料と下地によって耐用年数は変わってきます。結局その2年後にこのお客様は塗装工事をし直す事になってしまいました。また、現在塗装工事をさせて頂いているお宅も6年前に塗装工事をしたばかりの住宅なのです。このお客様は屋根塗装で80万円ほどかけられました。しかし、知り合いの会社に頼んだという事もあり信頼されていたのか、どんな塗料で、どれ位の耐用年数で、というお話は聞いていないそうです。80万円の屋根塗装といえば、しっかりした塗装工事が出来る金額です。しかしこちらの家の屋根はすでに塗膜が剥がれており「防水と保護」と言う本来の目的からは程遠い状態でした。塗料の内容や耐用年数をしっかりと業者に聞いたうえで塗装工事する事によって余計なお金を払わなくて済むようになります。

下地処理と耐用年数は密接な関係

下地処理をシッカリしない限りトップコートの耐用年数は反映されません
下地処理に問題があった現場の話ですが、具体的には水洗いが悪かったのです。そしてもうひとつは、下地材のシーラーの塗りが中途半端でした。もうひと工程塗り重ねておけば大丈夫であっただろうという現場で、一般的に言われている塗料の耐用年数は下地処理がシッカリしている状態で初めて「耐用年数は○○年です」と言えるのです。下地処理がなっていない場合は耐用年数約10年のシリコン塗料を塗っても10年はもちません。また、複数社から見積もりを取り寄せた場合、同じ塗料なのに金額に大きな差があるということは安いお見積りには何かしらの“ワケ”があると考えた方がよいかもしれません。屋根の場合はコロニアルという材料、外壁の場合はモルタルや窯業系サイディングなどは表面をしっかり固めてあげる為の下地材をしっかり塗ります。染み込みが激しかったり劣化が激しい基材に対しては2回3回と塗らなければトップコートの耐用年数は反映されません。

ライフサイクルコスト

高性能塗料は割高ですが長期的に考えればお得
塗料の耐用年数が短い順でお話すると大きく5つに分かれます。アクリル樹脂塗料(とにかくリーズナブルで耐久年数はあまりありません。)ウレタン樹脂塗料(耐用年数約7年)シリコン樹脂塗料(耐用年数約10年)フッ素樹脂塗料(耐用年数約15年)無機塗料(耐用年数約20年〜30年)などがあります。例えば住宅を30年の維持と考えた場合、シリコン樹脂塗料を使用した場合は3回塗り替えることになり、その都度人件費や足場代もかかります。しかし、無機塗料のような長期耐用年数の塗料の場合は人件費や足場代は1回で済みます。ライフサイクルコストを考えると何度も塗り替えの必要がないため生涯費用を最小限に抑えて大切な住まいを長期的に守ることが出来ます。塗料の耐用年数や性能などは見積書を見ただけでは分かりにくいと思います。やはり業者と直接話しをして、信頼出来る業者かどうかを判断し、塗り替えに関してはご自身でも少し勉強しておくことも大切だと思います。